交通事故に遭ってから一年後辺りで後遺症に悩まされるケースと対処法

交通事故は高速で走る車両による衝撃を全身に受けるため、どのような不具合に見舞われてもおかしくありません。また、体が受ける衝撃の強さから、見た目には異常が無くても時間が経ってから重大な後遺症に見舞われることもあります。

交通事故が原因の後遺症について学び、健康管理の正しい方法を実践して健やかに暮らすことを心がけましょう。


交通事故による後遺症と因果関係

交通事故は大別すると車両同士の衝突と歩行者が車両に轢かれる事故があります。いずれの事故も被害者は全身に強い衝撃を受けるので、筋肉や骨、臓器に大きなダメージを被ってしまいます。交通事故による衝撃は体の器官を著しく損壊させるほどの強さなので、見た目には異常が無くても実際には大きなダメージを受けていることも珍しくありません。

また、瞬発的に衝撃を受けることから、外皮には傷が無くても血管が破れて内出血を引き起こすケースがあります。内出血による血だまりは日数が経過してから血栓などの不具合を引き起こすのが特徴です。そのため、交通事故に遭ってしばらくしてから血栓が出来上がり、体調不良などの症状に見舞われることもあります。

交通事故の恐ろしさは直接的なダメージの他、日数が経過してからの後遺症も大きな要因です。事故の衝撃で体内に生じた血だまりが後になって血栓を作り、動脈瘤の形成や脳内出血などの重大なトラブルを引き起こすことがあります。

場合によっては年単位の時間が経過してから発症することもあるので、交通事故との因果関係を立証するのは困難です。特に脳への深刻なダメージが生じる脳内出血などの疾患は他の病気でも多く見られる症状なので、年数が経過した交通事故との関わりを示すのは不可能に近いことを注意する必要があります。


年数が経過してから見舞われる後遺症について

交通事故の後遺症は患っている本人でも自覚していないケースがあります。交通事故によるダメージは事故直後の痛みや骨折、出血などの不具合が目立つことから、その場で起きた不具合だけをすべてだと錯覚することも珍しくありません。

しかし、後遺症に至る要因は事故に遭った時からすでに形成されつつあるので、適切な処置が出来る優良な医療機関で速やかに治療を受けるのが後のトラブルを避ける条件になります。交通事故による後遺症の中でも歩行への不具合は見た目にも分かりやすいので対処が容易なのが特徴ですが、事故直後の治療に問題があると後遺症が重篤化し、歩行そのものが出来なくなる可能性があるので注意が必要です。

交通事故の後遺症によっては自覚症状が出るのが極めて遅く、稀に一年後以上の日数が経過してから目立った症状が出ることもあります。歩行障害については初期のうちは交通事故で負った怪我が完治していないと誤解することが多いため、後遺症と自覚するのが遅れやすいのが問題です。

事故で負った傷が完治しても、衝撃で損傷した神経は完全には元通りにはなりません。一度壊れた神経の経路は再生しても綺麗な形には整わないので、スムーズに動かすのは困難です。神経が再生している間は形状が不安定なので比較的容易に動かせますが、完全に再生されるといびつな形に固定されることから痛みやだるさなどの後遺症に見舞われることになってしまいます。

後遺症を軽減させるリハビリの方法について

交通事故の治療は損傷した部位の修復だけではなく、完治後の後遺症を抑えるためのリハビリも含まれます。特定の部位を動かすことが困難になる後遺症は多くの場合、筋肉の衰えが症状の促進に繋がります。治療中は基本的にベッドに寝たきりの状態を強いられるので筋肉の衰えが進み、後遺症を抱えるリスクが増えてしまいます。

そのため、怪我の治療が進んで体を動かせるようになったら筋肉の回復を図るためのリハビリを積極的に行うのが後遺症を軽減させる重要なポイントです。

リハビリは特定の部位にわざと負担をかけ、筋肉の発達を促す行為です。

交通事故から派生する後遺症の発症を抑えるためには早期から筋肉を鍛えるのが効果的です。しかしリハビリは筋肉の位置や体調を考慮して行う必要があるので、素人判断では良い効果は得られません。リハビリ指導に特化した療法士のもとで正しい処置を受けるのが自身に適したリハビリにするための条件になります。

また、リハビリは根気強く続けないと効果が無いことから、スケジュール調整にも注意することが大切です。

(乳幼児が交通事故に遭遇した場合に考えられる後遺症とは)

年数が経過してからの後遺症をリハビリで解消する方法

リハビリは衰えた筋肉を回復させるために行うものなので、基本的には交通事故の治療を経て自力で移動出来るようになってから行います。また、事故で負った怪我が完治する頃は損傷した神経も再生しているので、リハビリを行っても目立つほどの良い効果は得られません。

しかし、一年以上後になってから交通事故に起因する体のトラブルに見舞われても、レントゲンやCTスキャンなどの検査では異常が確認出来ないことがあります。これは後遺症の多くが交通事故直後に体内で形成された血だまりによる血流の阻害で起こるためです。

血管内の不具合は専用の検査機器でなければ発見が難しいため、体調不良に陥っても早期の治療は困難です。そのため、重篤な状態に陥りやすい問題があります。事故後の年数が経過してからの後遺症を解消させるためのリハビリも、基本的には通常のリハビリとは変わりません。

しかし、事故から長い時間が経った後なので体が硬くなっている他、損傷した神経もいびつな形でありながら再生はしているので、体への負担を強くかけても大きな効果を得るのは困難です。後遺症の症状を抑えるには軽度のリハビリを長期にわたって行うのが体に負担をかけない方法になります。

(交通事故による後遺症で肋間神経痛が残った場合には慰謝料が受け取れるのか?)

後遺症との上手な付き合い方

交通事故による後遺症は初期対応の遅さから生じるケースが多数を占める一方、事故直後は怪我の治療が最優先されるので後遺症対策は後回しになるのが普通です。

そのため、程度の差はあるものの交通事故にあった人は一定の割合で何らかの形で後遺症を患っています。後遺症は重度になると生活に大きな支障をきたし、他者の介助無しでは生活もままなりません。

しかし、同じ後遺症でもわずかに不具合を感じる程度の軽いものであれば、暮らしの中の問題点を正しく認識することで健やかに暮らせるようになります。体に余計な負担をかけず、少しずつ状態の改善を図るのが後遺症と上手に付き合って暮らすための心得です。